なぜこんなにカラダが不自由なのか。
思ったとおりに動いてくれよ。指とか腰とか下半身とか。
そうしたら凄いのに。
やばいことになってるのに。
いつでも頭の中はファンタジスタなのに。
でも頭の中通りにできなくてなんか違う感じになっちゃっても
それはそれで頭の中よりも面白かったりするから油断ならない。
踊っているとき何を考えているかって、怖いと思ってる、と思う。あんまり憶えてない。
自分がどうなっちゃうのか不安なんだ。
こっちに手をやったらどうなるんだろうとか
こんな方向に足が曲がったらどうなるんだろうとか
これはスジが切れちゃうかもとか頭を打つかもとか血が出るかもとか
怖くて怖くて仕方が無いのかも。
それは、なんでもそうで。
仕事だろうが小説だろうが恋愛だろうが
新しいことは怖いことだ。
生まれたばかりの赤ん坊が何で泣くかってあれは怖いから泣くんですよ。
怖くて怖くて仕方が無いから泣くんですよ。
空気が光が重力が臭いが触覚が怖いんですよ。
人間の成長とはどれだけ怖がったかで決まるんじゃないだろうか。
自分以外の他者を怖がって、家族にやっと慣れたら今度は学校が始まって、学校に慣れたと思ったら
今度は不特定多数と関わらなくちゃいけなくて、経済的なリスクが怖くて、天気が怖くて、自分が怖くて、
怖いものがどんどん増えていく。
皆怖い。
でも怖いから考える。
考えるのをやめられない。
どうにかして克服してやろうと考え続ける。
思えばやる気だろうが心意気なんてもので何かを解決できたことは一度もない。
「こうしたい!」ってやる気が出て、その日はやる。
でも三日以上続いたことがない。
何かをやり遂げる時は、
やり遂げるしかない仕組みみたいなものがもう周りにできているのだ。
怖いなぁ。
でもまたやるしかないんだろうなあ。周りを見ると。
クソ、上等だ。
考えるのをやめないぞ。
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