2009-05-13

考える前に走れって事か

ダンスに関わりだすちょっと前くらいから僕は子供が好きになった。

昔は日本語が通じない猿みたいな生物が嫌いだった。

でも今は好きだ。

ついこの間も飲みの席で同席者の連れ子(一歳七ヶ月)につかまって

ホストみたいに奉仕していた。

バイトの休憩中も公園に必ず行く。

渋谷のセレブが集う公園で子供を見るためだ。

何かに対してただ何の抵抗もなく反応できる彼らを見ているだけで楽しい。

この間、赤ん坊が泣くさまを見て衝撃を受けた。

四肢が全て、同時に、まったく別の方向に動かすことが出来るのは赤ん坊のうちだけだ。

カラダは何かの反応がないと動かないから

あれは何かに反応しているのだろう。

たぶん人間にとってもっとも純粋な形の反応だろう。

あの領域に達するために世界中のダンサーが血のにじむような努力をしている。

そんなことを考えながらぼーっと子供を見ている。

変態だと思われないように注意しよう。



最近暑いと思う。

家の近くでダンスの練習をしていたらとんでもない量の汗をかくようになった。

そして蚊が出るようになった。

僕が練習しているところは森の中なので当然蚊が多い。

先日、無理な体勢から足がつけずに鼻血を出した。

誰も見ている人がいないからいいやと思って

そのまま鼻血ぶーぶーでやっていたら

気がつくと血と汗のにおいで僕は蚊の大群に囲まれた。

ちょっとでも止まったらすぐに囲まれる。

僕は蚊の攻撃にさらされながらもそこに何かの光明を見出していた。

「あ、この動き良いんじゃないか?」

そんなこんなでノンストップである空間を走り回りながら僕は

自分の体を探っていた。

ちょっとでも立ち止まるとすぐに追いつかれるので、

僕はその森の中のスペースを行ったりきたりしながら蚊から逃げ惑っていた。

およそ一時間ほど走り回った。

疲れたのでふと我にかえって周りを見渡すと、

ちょっと見たことがないほど大量の蚊の大群が

半径50メートル以内に充満していた。

歩いて帰ったらこいつらを全員家に連れて返ることになる。

僕は恐怖した。

さらにダッシュで帰った。

なんと一箇所もさされていなかった。


勝った。

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