2010-03-25

自分のパソコンができた

数日前に輝く未来での本公演が終わった。

見に来てくださった皆様本当にありがとうございました。

やっぱり見られるっていうのはとてもうれしいことだと思う。

初めてのでかい劇場はやっぱりテンションが上がった。

でかいキャパの方が好きだ。

でもまだまだだ。「見てもらう」じゃなくて、「思わず見てしまう」って人にこれからはならなければ。

それがプロって言うことだろう。

いや、心がけの問題じゃなくて、単純にそうしないと興行的に成り立たないから。

興行が成り立たないならそれはプロって言ってもむなしいだけで、

たとえ少数でもそういう人がいないと。



そうなるためにはっていうか、

今回の公演ではスタッフさんの重要性をまざまざと感じた。

ダンサーとのコミュニケーションがうまくいかなくて、大変迷惑をかけた。

途中、人を上空に吊るというシーンがあって

僕たちが最初に案を出したときはまったく想像だにしないような

安全性確保の問題があった。

やっぱり途中に砂を使うシーンでも、

劇場側とのかなり綿密な取り決めが必要だったようで。

舞台監督という仕事がどれだけ重いか、そしてどれだけダンサーに対して気を配っているか。

たぶんダンサー本人よりもダンサーの体を心配してるんじゃないかとさえ思った。

もちろん舞台監督だけじゃない照明さんや音響さんや制作さんも。

学生でやってんじゃないんだから年齢も全然違うし、経験もずっと豊富。

プロであるということの見落としていた別の側面だった。


本番は稽古場でジャージ着てやるんじゃないってことだ。


やりたいことやりたいならそれだけの責任を認識するということだ。


でもそれが重荷とか足枷になっちゃいけない気がする。

むしろ、それはもっと作品をよくする加速装置であるはずだ。

衣装だって、店でウィンドウ見ながら決めるんじゃないんだから

スイッチつけて明かりつけるわけじゃないんだから

それは人間との作業なんだから

絶対面白いはずで

作品にプラスになる要素だ。

そんな現場にしないと。


まあ、後は礼儀とかですよね。

いくら気持ちがあっても、やっぱり行動しなきゃ伝わらないわけで

僕がすごく苦手な分野。

ダンスばっかしてるとついつい忘れがち。

今、自分がいる状況をいったい誰が作り出してくれているのか

忘れないようにしないと。

でも礼儀とかは気持ちの問題じゃなくて

基本的にはシステムの問題だと思うから。

現場到着後とか終演後とか、ポイントポイントを自分の中のスケジュールにすでに組み込んでないと

かなり難しい。

そういう俯瞰する時間を5分でも自分で作らないと

これからやっていけなくなる気がした。


自分を変えるのは気持ちじゃなくて習慣。

気持ちはここぞだけ。


これからもっと人の波にもみくちゃになっていくんだろう。

まあそれもまた楽し。