2009-01-06

ウミ

新年が明けました。おめでとうございます!めでたいはずです!

今年の目標は基礎を築くこと(2年前から同じ)にしましたKEKEです。

前回の公演が終わり僕は年末から年明けにかけて色々あって

人生でこれほど悩んだことはないって言うくらい悩みましたが

なんとなく全部ALLRIGHTしました。もう俺は迷わないぜ。

迷わない?いや、たぶん迷うんですけど。でも、迷ってももうゴールの灯みたいなのが見えていて、

どんなにそこまでの道のりが霞んでいようが、荒れた海のようだろうが

もうそこがあるんだ。その明かりに向かって進めば良いんだって言うところを

見つけたのだ。だから迷うし止まるし悶えるし、しかしもうそれは愛嬌だ。

じゃあ何も変わってないじゃないかと言われれば・・まあそうだと思う。

随分迷いながらやった公演だけど、まあお客さんがどう感じるかが一番なので、

それは良いとして、自分でもそろそろ前回やった「薔薇戦争」を振り返ってみようと思う。

今僕が「薔薇戦争」を見返すと、一言で言えば


病んでいる。


訳のわからない被害者意識と自己愛と自虐と振り向いて欲しい感がグダグダになっているなぁ。

今思うとなんでこんな作品を作ったのかわからない。

別に批判しているわけではなくて、

この精神状態はなかなか自分でも理解しにくいものだからお客さんはもっと良くわからないだろうと思う。

これ作っているときは別にいつ死んでも良いやって思ってたし、

俺はジャンル分けなんかされないとか認められないまま終わる表現者でそうなるべき人間なんだとか

訳のわからないことを考えていた。

お前は自分が思っているほど人の関心にがんじがらめに束縛されているような

深刻な性質を持った人間ではないし、

かといってお前が思っているほど周りはお前を大事に思ってないわけではないんだぜっていうところに

行き着いてからは、

とても楽になった。

勝手に自分は一人だって思い込んでいて、勝手に用意した自作の檻の中で、

勝手に敵だと思い込んだなにかに向かって「出してくれ!」と叫んでいた。

そんな悩みの塊のような公演だった。

一人どころか、まあそういうことを考えるくらいよくいるタイプの人間なんだったんだなぁ。

というわけで「薔薇戦争」は「ばらせんそう」とは読みません。

これは「とりこしぐろう」と読みます。

2009-01-01

終わりました

あけましておめでとうございます。公演も無事終わりましたKEKEです。

最終日、38度の高熱を出しながら叫んだりしたために

終演後トイレにダッシュしてお客様に何の挨拶も出来なかったこと

深くお詫びします。

その後は主催なのに打ち上げに出られずに

関係者の方々に御心配かけたこと

この場を借りて深くお詫びします。

今は熱も下がりました。K−1を見て興奮していられるくらい回復しましたので大丈夫です。

あの日は朝から水下痢だったので「何か変だなー」と思っていましたが、

もともとみかんとコーヒーを一緒に食べるだけで下痢をするほど胃が弱い性質なので

あまり気にかけませんでした。

たくさんのお客様に見ていただいて、たくさんのアンケートを読んで、

今までなら破いて捨ててしまいたくなるようなものでも

今回は何でか素直に見ることが出来ました。

誉めてもらったものや純粋に嬉しかったものもたくさんありました。

本当に本当にありがとうございました。

この自己愛クソ野郎の芝居にどうしてこんなにたくさんの人が関わってくれて

どうしてこんなにたくさんの人が見に来てくれるのだろうと

不思議でなりません。

厳しい意見も、肯定的な意見も、こんなにありがたいものだったなんて

考えたこともありませんでした。

思ったのは、

死ぬ気で作った誰かの作品は心に響くけど、

同じくらい強い思いで書かれたアンケートも同じくらい表現者の心に響くんだ

ってことです。

そういうアンケートは読んでりゃ分ります。

本気で感じてくれて、本気でこちらと同じ気持ちになって見てくれた人の言葉は

こっちに絶対伝わります。

それが批判であれ罵倒であれ、僕には今回全て嬉しかったです。

作り手は一つの作品のために何ヶ月も掛けて全力を出しますが、

見るほうはそれを本当に舞台上に乗っかった一瞬で感じ取らなければいけません。

「見る」ことは「作る」ことと同じくらい大切なんだと思いました。

全力で「見る」ことができないやつに全力で「作る」ことなんか出来ないんだ。

観劇の時はいつも受身でなんとなく上から目線だった僕は過去が恥ずかしい。

これからは「感じさせてくれよ」じゃなくて

「感じてやるぜ」って態度で作品を見よう。

だからこれから僕がもし作品を作るときは全力だ。

だから全力で見に来て欲しい。

そんなわけで、

今回12月のKEKE−PLAYに関わってくれた皆様ほんとうにありがとうございます。

そして、

見に来てくれたお客様

ほんとうにありがとうございました。