2009-06-19

heaven

「noism09」というコンテンポラリーダンスカンパニーを昨日

新国立劇場で見てきた。

技術と言うのは素晴らしいと思った。

色々と話題になっているカンパニー(ダンス界では)ではあったけど

実際生で見るのは初めてだった。

さすが発売して3分で当日券がなくなるだけはある。(僕は2分50秒くらいで購入)

芸術的に何か新しい要素があるかと問われれば

別にあんまりないと思う。

ただもうあれだけ基礎があると

もう世界中誰も文句が言えない

っていうくらい鍛えられていた。


最近そう思うことが良くある。

大岡昇平の小説を読んでいても思った。

過去にこんなに「正確な」日本語を書く人はいなかったろう。

奇を衒うとか

パワーのある表現だとか

そんな安易なものじゃない。

「正確」な技術はただもうそれだけであらゆる表現活動の領域において

巨大な力である。

と思った。

技術は才能ではないし,天から最初から与えられたものではない。

でもだからこそ修めるのは難しい。

そこにはただ膨大な量の時間と,労力と

高いモチベーションを保ち続ける努力が必要だからだ。


まだ鬱が続いている。

でも何か奮い立って

地道にやり続けている基礎を続けようと思った。

自分の来た道は一本道で

もうちょっと振り返らずに走ってみよう。

0 件のコメント: