怒涛の9月が終わった。
何が怒涛かというと本番ががっつり二つあったのだ。
ひとつはかえるP。もう一つはグラインダーマン。
どちらも全く違った作品で、とても経験になった。
最近、自分が以前より変化しているなあと感じることが多い。
特に感受性・・っていうとよくわからん。
影響を受けるものと受けないものが変わってきた。
例えば夕焼け
以前は夕焼けを見るのがすっごい好きだった。
特に今の季節。
でも今は違う。
見ているとずるいなって思う。
ほとんどすべての人が感傷的になるなんてずるいじゃないか。
でも今日久々に夕焼けを見て心が
ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃってなった。
悲鳴じゃなくて
吹き抜けるような、音。ひぃっぃっぃぃぃっぃっぃぃぃぃいっぃぃいぃ。
そんで、保育園のころ好きだった女の子にばったり出くわした。
彼女は当時フリルを着ていた。
僕は彼女というよりも白いフリルが好きだった。
フリルの不規則な波型にただよう香りが好きだった。
ほかにフリルをきている子はいなかったのだろうか?
いたかもしれないけど、記憶にない。
だから多分彼女が着ているフリルじゃないとダメだったのだ。
保育園をいま外から見るとなんて自由に遊んでいるんだと思うけど、
実は全然自由じゃない。
お絵かきしなきゃいけないし、歌を歌わなきゃいけないし、寝なきゃいけないし。
本当に好きに遊んでいられたのは夕方以降だった。
小さいきのこのおうちの中に居た。
彼女は何事かをずっと話していた。
僕は話していただろうか。でも相槌くらいじゃないだろうか。
僕は子供の頃から相槌を打っているという自覚があった。
何故か校舎と同じくらい大きな鳥小屋があって、太陽は見えなかった。
でもそらが染まっていた。
でもやっぱり彼女が好きだったんだろう。
フリルが好きだったけど、あの時間が好きだったんだろう。
あの、「ガちっ!」とはまる感覚。
時間に、場所に、なんの狂いもなくあてはまる感覚。
夕、焼け
目の前を通り過ぎていった女の子はフリルは着ていなかった。
青い色のアメを舐めていた。
いったい何味だったんだろう。