あけましておめでとうございます。
とっても更新数は少ないのだけれど、このブログ2008年からやってるんだとはじめて気がついた。
最近は結構、近過去の記憶の順序が曖昧になっていることに気がつく。
僕がいま惹かれて止まない小説家である花村萬月に出会ったのはてっきり去年だと思っていた。
でも過去のブログ読んでいると一昨年のことだったらしい。
すでに一年越しのつきあいだったんだなぁ。
人間なんて成長しないもんだなぁ。
よしもとばななにはまったのはいつだっけ?
花村萬月よりあとだっけ前だっけ?書いてないから良くわからない。
マイルス・デイビスを聴きはじめたのはいつだっけ?
ロバート・ジョンソンを聴きはじめたのはいつだっけ?
音楽の趣味が変わってきたなあ。
でも吉井和哉はかわらずにずーーーーっと聞いている。
好きなものって人それぞれ違うけど、いったい何がその人にヒットするのだろう?
出会う時期によっても多分接した感触ってまったく違うもんだし。
僕はよく覚えているのだけど、僕は中学生のころに一度花村萬月に触れているのだ。
当時僕は図書館で児童書ばっかし読んでいるのが恥ずかしくなって、
大人の書棚から始めて本を借りてみたのだ。
全然名前とか知らないからほんっと偶然なんだけど花村萬月を何故か借りてみた。
で、そのときは「なんだこれ」って思って強がりも続かずに途中であまりのつまらなさにやめてしまった。
何か小難しい独り言をうだうだしゃべってセックスして暴力して終わりってなんだそれって。
大人って良くわからないなって思った。
それが今じゃ・・。花村萬月なしではつまらなくて仕方ない。
思うに、人がなにかに惹かれるときは、そのなにかのリズムに淫してしまうのではないだろうか。
音楽はもちろん。小説にも言葉のリズムがあって、絵画にもリズムがある。
俳優にもその人独特のリズムがあるし。服とか、ダンスにも顕著ですね。
日々生きてる人それぞれのリズムがあって、なんとなく惹かれてしまう気持ちの根底には
リズムがちょうどハモってしまうような瞬間があるのではないだろうか。
友達とかもそうだもんね。
心地よいリズムってのが人それぞれ存在するもんだ。
たぶん生きていくうえでの僕のリズムみたいなものが中学生の時とは違っているんだろう。
最近のリズムというわけではないが
小説の神様は小川国男だと思う。
知らない人も多いでしょう。いわゆる内向の世代の一人と言われる小説家ですね。
期待して読むと死ぬほど地味で何も起こらないのでがっかりするかも。
でも、もう、なんか、すさまじい。
神です。
一見ただ平易なだけだけれど、こんな小説家は日本史上僕は見たことがない。
圧倒的です。
「小説」というものが本当に本当に好きでたまらない人は読んでみてください。
初夢に、阿部元総理が出てきました。
孤児院の院長やってました。
今年も皆様にとって良い年でありますように。